米国向け関税対応・DDP移行のための原産国(COO)一括修正

米国向け販売において購入者の受取時課金を避け、DDP(Delivered Duty Paid:関税等を出品者が事前負担) へ円滑に移行することを目的としています。オークタウン for eBay の一括ツールを活用し、原産国(COO:Country of Origin)や 価格 をまとめて更新する手順をご案内します。

米国向け関税の変更のポイント

2025年8月末を境に、米国のデミニミス・ルール(800USD 以下無税)が撤廃され、800USD 以下の貨物にも原則関税が課され、国際郵便を除く貨物で輸入申告書類が必要になります。DDP対応をすることで、チェックアウト時に「追加費用なし」旨の特別メッセージが表示され、購入者体験の向上が期待できます。

DDU と DDP の違い

DDU(Delivered Duty Unpaid):関税・税金を購入者が受け取る時に支払います。追加請求により受け取り拒否・配送遅延・返品リスクが高まります。
DDP(Delivered Duty Paid):関税・税金を出品者が事前に負担し、商品価格や送料に反映します。追加請求がないため、購入率や満足度の向上が期待できます。

参考:【重要なお知らせ】米国向け発送:デミニミス撤廃に伴うSpeedPAKサービスの変更

原産国(COO)修正の手順

1. 修正用のCSVファイルをダウンロード

①一括ツールページより『取引データCSVダウンロード』ボタンをクリックして、取引データCSVダウンロードページに移動します。

②『1.取引の種類を選択する』から、「出品中(Active)」を選択します。
個別項目を選択し、「原産国」、「アイテムスペック」を選択します。
同時に価格も修正する場合、「開始価格」や「即決価格」にもチェックを入れてください。
その他、商品を確認するためのSKU、タイトルなども選択します。

③ 同じページ内下の青いボタン『ebay USのCSVダウンロードタスク開始』をクリックすると、出品中のすべての商品の商品データのダウンロードがはじまります。

④全てのダウンロードが完了すると、ステータスが「ダウンロード済」になり「CSVファイルダウンロード」ボタンが表示されます。ボタンをクリックしてCSVファイルをダウンロードします。

3. 一括修正用のCSVファイルを修正

①ダウンロードしたCSVファイルをエクセルなどのスプレッドシートソフトを使って開きます。
ファイルを開くと、出品中の商品ごとの「アイテムID」と「ダウンロードの際に選択した項目」が確認できます。

② 修正方法について

  • アイテムスペックは修正せずそのまま残します。
    「原産国」はアイテムスペック(ItemSpecific)内の「Country/Region of Manufacture」として扱われるため、アイテムスペックの列を削除して「原産国」だけ残すとCSV一括修正ができません。
  • 原産国はものの原産国を確認しその国名を入力します。
  • 開始価格(販売価格)に関税を上乗せした価格に修正します。価格も修正が必要なければこの列も削除します。
    即決価格(Buy It Now)も設定した商品があれば必ず開始価格、即決価格を両方修正をしてくさあい。
  • そのほか修正が必要ない項目は削除します。
    CSVに残す項目は値が同じであってもすべて修正(Revise)をする意味になりますので、修正が要らない項目は削除してください。
    上の例の場合、SKU、タイトルを修正しないのでその項目の列を削除します。

CSVで入力する『原産国』の国名について
個別出品フォームの『原産国』リストに表示される正式表記をご確認のうえ、その表記をCSVに入力してください。

③ 修正が完了したらCSVファイルを上書き保存します。

4. 一括修正CSVファイルをアップロードする

その後一括修正CSVファイルをアップロードして、一括修正及びその結果を確認する方法は以下のガイドをご参考ください。

商品データの一括修正