eBayでは日本国内から海外に向けて自社商品を販売する、越境ECを行うことができます。
日本国内よりも多くのユーザーが登録・利用していることから、ビジネスチャンスをつかめる可能性があります。
しかし、複数のジャンルや業種の商品を取り扱っている場合、ひとつのアカウントに登録すると統一感が無くなってしまいます。
本記事では、eBayでは複数アカウントを作れるのかについて、作成するメリットと注意点とあわせてご紹介します。
eBayで複数アカウントを作ることは可能!
結論として、eBayでは複数アカウントを作成することができます。
下記のようにユーザーによって複数アカウントを作成する理由や目的はさまざまであり、作成する数に制限はありません。
- 出品と購入のアカウントを分けたい
- ジャンルや業種を統一して出品したい
- メインアカウントが十分に成長した(収益が獲得できるようになった) など
このように、複数のアカウントを作成することで、ひとつのアカウントではできなかったことができるようになります。
eBayで複数アカウントを作るメリット
こちらでは、eBayで複数アカウントを作るメリットをご紹介します。
特定の商材に特化しやすくなる
複数アカウントで特定の商品カテゴリやテーマに特化することで、専門店としてのブランドを確立できます。
ブランド戦略では「○○といえば○○店」のように、自店舗の価値向上や差別化を図るブランディングを確立することが目的です。
商品数は多いほど購入に至る可能性は高くなりますが、ブランディングの観点では専門性が向上しにくいデメリットがあります。
複数のアカウントを作成して商品群を特化させることによって、専門性の高さによるブランディングが実現しやすくなるのです。
また、専門性が高くなることによって、ブルーオーシャン戦略やニッチな市場を狙いやすくなることもメリットといえます。
セリングリミットを実質的に増やせる
eBayには新規アカウントは月間出品数が10商品、もしくは500ドルまでしか出品できないというルールがあります。
このルールを「セリングリミット」と呼び、ユーザーが安心して安全な取引を行うことが目的です。
ユーザーの観点からは安全・安心なメリットを得られますが、店舗の観点では売り上げに限界があるデメリットになります。
複数アカウントを作成し、それぞれのアカウントで売買を行うことによって、セリングリミットを実質的に増やすことができます。
2アカウントで20商品・1,000ドルと増えていくため、高い利益を獲得できるようになります。
リスクヘッジになる
eBayでは、下記を行った際にサスペンド(アカウント凍結)に至る可能性があります。
- 手数料未払い
- 返済金未払い
- eBayポリシー違反行為をした場合
- アカウント情報が確認できない場合
サスペンドが発生すると料金の支払いなどを行わない限り復活することができないため、その間収益が発生しません。
サスペンドを防ぐために、支払い方法を定期的に見直し、ポリシーに違反していないかなどを行いましょう。
事前に複数アカウントを作成しておくことで、ひとつのアカウントでサスペンドが発生してもビジネスを継続できます。
ただし、サスペンド中には複数のアカウントを作成することができない点には注意しましょう。
eBayで複数アカウント作る際の注意点
eBayで複数アカウント作る際には、下記のポイントに注意しましょう。
- ポリシー規制に違反したサブアカウントは認められない
- 管理に手間がかかりやすい
- アカウントごとに収益が偏る可能性がある
eBayでは売り主・買い主ともにスムーズなビジネスができるように、ポリシーを設けています。
メインアカウントがポリシーに違反していると、サブアカウントを作ることができません。
また、ひとつのアカウントでもポリシーに違反すると、すべてのアカウントがサスペンドする可能性が考えられます。
そのため、eBayでいくつアカウントを作成しても、ポリシーに則ったビジネスを行いましょう。
しかし、アカウントが複数になるほど管理に手間がかかりやすく、煩雑になってしまいがちです。
また、それぞれのアカウントの収益が低い、特定のアカウントに偏っている場合も、煩雑になりやすいです。
上記の理由より、eBayでは一定の収益を獲得してからふたつめ以降のアカウント作成をおすすめします。
ユーザーからすると複数アカウントを運営していることは分からないため、それぞれで高品質なサービスを求めています。
これらのニーズに則り、eBayのルールを順守することでサスペンドのリスクを下げて収益を獲得できるのです。
おわりに
本記事では、eBayで複数アカウントを作成することによるメリットと注意点について解説しました。
複数アカウントを作成することによって、特定の商材に特化しやすくなる、セリングリミットを実質的に増やせる、リスクヘッジになるメリットを得られます。
一方、ポリシー規制に違反したサブアカウントは認められない、管理に手間がかかりやすい、アカウントごとに収益が偏る可能性がある点には注意が必要です。
これからeBayを用いて越境ECの実施を検討している方は、まずはひとつのアカウントでしっかりと売り上げを立てましょう。